サバイバル食!と聞くと多くの人が『かんぱん』とかの防災用の備蓄食を思い浮かべると思います。 でも本当にサバイバルな状況に陥った場合・・・
船でスイスからオーストラリアに向かう途中、船上で知り合った美女となんやかんやありつつ、氷山にぶつかって、船が沈没・・・
運良く無人島に漂着 漂着した無人島で余儀なくサバイバル生活を送ることに・・・
野獣が住み着く島で、大きな木の上に小屋を作って・・・
なんて、レオナルドディカプリオの『タイタニック』と、『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』を合わせたような状況になった時に僕は生き残ることができるでしょうか?!
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目次
災害など『もしもの時に役立つサバイバル食』を食べてきた!!
災害などの『もしもの時』に重要なのは日頃の備え!!
食料や水の備蓄、情報収集や安否確認の連絡手段としても必須のスマホの充電など
日頃から準備しておくことが重要です。
しかし、長期的に外部から孤立した状況に陥った場合に生き残る『サバイバル力』 現代日本社会の多くの場所では、コンビニやスーパーなどで食料調達している人が多いと思います。
道路などのインフラが寸断されるだけで、食料も水も調達できないなんてことも・・・
どんな過酷な状況下でも生き残るための『サバイバル力』を鍛えるため、ハードなサバイバル食が食べれるイベント『ビストロ山』へ行ってきました。
【レビュー】イベント『ビストロ山』に行って来た!!
『ビストロ山』は、今回行われたイベントで3回目とのこと!
今年は10月6日(土)の秋になってからの開催でしたが、過去2回は春と夏に行われたそうで、食材なども今回とは違っていたようです。
昆虫からキノコ、ジビエまでいろんな『サバイバル食』を食べることが出来る貴重なイベント!
『ビストロ山』開催場所は?
『ビストロ山』が開催されるのは、神奈川県の山奥、山梨との境にあたるような場所
藤野の隠れ里『綱子(つなご)』にある廃材で作られたアートな秘密基地『廃材エコビレッジゆるゆる』で行われます。
公共の交通手段でのアクセスでは、中央本線『藤野駅』から『路線バス』⇒『乗り合いタクシー』などでもいけるようですが、かなり大変な場所。
我が家は子供2人と一緒の参加だったので、車での参加させてもらいました。
今回『ビストロ山』が行われた10月6日は、台風25号が直撃するんじゃないかと、天気予報を毎日眺めながらひやひやしてましたが、当日には晴れて夏のように暑い天気!!
『廃材エコビレッジゆるゆる』
『廃材エコビレッジゆるゆる』は万華鏡作家、パフォーマンスなど様々な活動をしている傍嶋 飛龍(はたじまひりゅう)さんが手掛ける廃材を使って作られたアートな建物群!!
空工場を廃材でリノベーションされた空間や、廃材で作られたコンポストトイレ、五右衛門風呂など、いろんな物が廃材でアートに手作りされた空間は圧巻です。
我が家は、陶芸家などアーティストが多く住んでいる藤野で毎年行われている『藤野ぐるっと陶器市』などで、何度か行ったことがありましたが、 今回初めて『廃材エコビレッジゆるゆる』を目にした参加者の方は、建物自体に凄く興奮していました!
豪華な講師陣!!
『廃材エコビレッジゆるゆる』の村長:傍嶋 飛龍さんを始め、他にもビストロ山の豪華講師陣が登場!
ビストロ山講師陣
- 【昆虫食】 内山昭一先生
- 【キノコ食】 茸本朗先生
- 【サバイバル食】 永野太郎先生
- 【山菜食】
池竹則夫先生当日病欠!!代理で"かっちゃん”先生
【昆虫食】の内山先生は、『楽しい昆虫食』を始め多くの昆虫食に関する著書も出されている、その界隈ではかなり有名な先生!!
東京都内でも色んな昆虫食のイベントを企画されていて、僕も『セミを食べてみたい!!』とネットを検索しているとよくお見かけすることがありました。
【キノコ食】の茸本(たけもと)先生は、ブログ『夜食ハンマープライス』の著者の方で、ビッグコミックスペリオールで連載中の『僕はきみを太らせたい』の原作を手掛けるなど、幅広い活動を精力的に行ってるようです。
【サバイバル食】の永野太郎先生は、千葉県でジビエの解体や、各地のサバイバル食のイベントで活動しているそうで、我が家の子供達は『太郎せんせぇ~い!!』とまとわり付いていました。
【山菜食】の池竹先生は当日病欠され、ビストロ山シェフとして参加されていた今田和子さん(通称:かっちゃん)が先生として登壇!!
『石』と『混ぜる』が大好きな主婦。 もっぱら家庭でも、色々な食材、調味料を感覚で混ぜ混ぜしながら日々ごはんを作っている。計画を立てない料理スタイル。味見もめったにしない!自分でも何が出来上がるか分かっていない! まさに料理することがサバイバル!! 出たとこ勝負の即興料理主婦
山菜で入れたハーブティは、健康的でとっても美味しかった!!
その他にもビストロ山シェフとして『ゆーきうさぎ』さん、『簗瀬 憂(やなせゆう)』さんなどが料理の腕をふるっていました。
羽釜で美味しいご飯を薪で炊いていたゴツイ身体をした『豪ノ米蔵』さんや、ホーメイミュージシャン『ポスポス大谷』さんが入れるコーヒーなど・・・
昆虫食やサバイバル食界隈ではNowでHotな講師陣が集まった濃いイベントとなりました。
豪華な食材?!食材の良さを生かした調理!!
イベント『ビストロ山』の最大の魅力は、サバイバルな食材の数々!! イベントのスケジュールは
ビストロ山スケジュール
- 09:30 受付開始
- 10:00 イベント開始 ⇒ 採取・捕獲タイム
- 12:00 きょうの食材説明 ⇒ みんなで調理準備
- 13:00 ビストロ山ランチタイム
- 14:30 ビストロ山トーク
- 16:00頃 終了
というスケジュール!!
イベントは3連休の初日の土曜日!!
【山菜食】の池竹先生が当日病欠に始まり、開始時間になっても、昆虫食の内山先生が渋滞に捕まって到着せずとバタバタした中、イベントがスタート!
午前中は、2つのグループに別れて食材の採取に山に向かいます。
食材採取が始まって早々、山菜を取っていると、我が家の三男が何かを発見!!
発見したのは、『ガマガエル』に噛み付いている『ヤマカガシ』!! 【サバイバル食】の永野太郎先生に手づかみで捕獲してもらい
へびの捕獲には、ペットボトルが便利!などのレクチャーを受けながら捕獲!!
ヤマカガシは、有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属に分類されるヘビ。有毒。特定動物。
『ヤマカガシ』は毒蛇で、奥歯に毒を持つヘビ!!
人間が噛まれても奥歯の毒牙に噛まれることが少なかったらしく、近年まで毒のないへびだと思われていたヘビですが、日本の毒蛇の代名詞『マムシ』よりも強い毒をもってるそうな・・・
その後もいろんな野草を採取したり、
山を徘徊しながら、『バッタ』や、『コオロギ』などの昆虫を採取!!
近くに流れる小川に下りて『ざざむし』や、『サワガニ』を採取!!
夏を過ぎて『ざざむし』は全然取れなかったけど、『サワガニ』はたくさん取れた。
みんなで和気藹々(わきあいあい)とした採取が終わり、『廃材エコビレッジゆるゆる』へ戻ります。
各班で採取した食材をテーブルに並べて行きます。 食材はその日に採取した食材と、事前に講師陣他が準備していた食材!!
子供達が朝一から可愛がっていた『ヒバカリ』や、
美味しそうな『タマゴタケ』!!
『廃材エコビレッジゆるゆる』のコンポスト(食材廃棄の)から取れた大量の『アメリカミズアブ』など・・・
渋滞で遅れて参加となった【昆虫食】の巨頭 『内山昭一』先生など、講師陣の食材説明などのトークが始まります。
『サバイバル食』実食!!
講師陣のトークには多くの『サバイバル食』好き達が群がり、目を輝かせながら話を聞いています。
僕はちょっと離れて話を聞いていると、【昆虫食】の食材説明を終えた内山先生が、セミの燻製の調理に・・・
タイ人の彼女を持つ友達からの影響もあり、かなり前から興味深々だった『セミの燻製』!!
ネットでも何度も、『めんつゆで味付けしたセミの燻製は絶品!!』という記事を読んでいたので凄く興奮!!
内山先生から『食べていいよ!』というお言葉を頂き実食!!
僕の中で2年前の夏から想像し続けていた思いが強すぎたのか・・・案外普通・・・、
どこかで食べたことがあるような・・・エビ?!とも違うような・・・
人間って、やっぱりビジュアルと味覚って切り離しては考えられない生き物なんじゃないかと強く思いました・・・
周りのみんなは『美味しいねぇ~!!』とかなり好評だったので、素直に味覚を感じられる人には美味しいのかも!!
我が家でも夏の風物詩的に『セミ燻製』を食べれるくらい上級者をめざして行きたいと心に強く思いました。
『ビストロ山昆虫食』のブースの看板!!
昆虫食メニュー
- バッテン:バッタの天ぷら
- ザザカバ:ざざむしの蒲焼
- せみくん:せみの幼虫の燻製
- Gタコ:ゴキブリのたこ焼き
- ワコせん:ミルワームとコオロギのせんべい
- ミツショー:ミツバチの焼酎
どれも怒涛のインパクトあるメニューですが、僕の『ATフィールド』は、やっぱりGタコ(ゴキブリのたこ焼き)で硬く閉ざされてしまいます。
内山先生の説明で、キチンと繁殖させている『ハイイロゴキブリ』と"なんちゃらかんちゃら"というヨーロッパ的なおしゃれな雰囲気のゴキブリだと言う事で、 一般家庭にいる衛生的に問題ありそうなゴキブリではないらしいですが・・・
たこ焼きに入れられたゴキブリ達の姿に、恐れおののきます!!
出来上がった『Gタコ』の姿は若干異物混入されたただの『たこ焼き』!!
食べてみれば、タコの弾力ある歯ごたえのない普通の『たこ焼き』です。
ゴキブリ感もまったくなく、食べ終えたときに歯の間に昆虫の外殻っぽいものが詰まる感じで美味しかった!!
『ワコせん(ミルワームとコオロギのせんべい)』も僕が食べたのはコオロギでしたが、サクサクとした食感で美味しい!!(というか普通・・・)
コオロギは昆虫食の中では、美味しくて初心者でもハードルが低いそう!
一度塩茹でして、油で揚げればサクッとエビの様な感じ?!
次男も果敢に挑戦して食べていました。(途中で心が折れそうになってましたが・・・)
バッタの天ぷら『バッテン』は衣があるからか、サクサクしてとても美味しかった!!
『簗瀬 憂(やなせゆう)』さんの『シオフキの炊き込みご飯?』は普通に凄く美味しい!!
キノコや色んな物で出汁がとられた味噌汁も温かくて優しい味!!
出来上がったスープの上には、『アメリカミズアブ』の幼虫が多数浮いてる・・・
昆虫をたくさん食べてるとカエルが焼かれていても普通の感覚に・・・
僕は体の部分の肉を食べたけど、白身の魚みたい!!
他に足を食べた人の話を聞くと、筋肉質で鶏肉みたいだったと言ってるひとも
『アメリカミズアブ』は、世界の人口爆発における食べ物としても大注目の食材!!
繁殖力が旺盛で、栄養価も高いとのこと!! 廃材エコビレッジの村長自ら、洗って豪快に炒めてくれます。
食べた感じは、全然臭みなどなく食べやすい!!シンプルな調理だったからか、一番『ナッツっぽい』感じがした!
皮が硬いので、食べた後に口の中に皮が残る感じだけど、
朝、捕ってきた『ヤマカガシ』や、準備していた『ヒバカリ』などを永野太郎先生が捌きます。
次男もヘビを捌かせてもらってうれしそう!
捌いた蛇は『蒲焼のたれ』を付けて焼いて実食!! 骨が多く、背骨は硬くて食べる所は少ない、でもありがたく頂きました。
『ビストロ山』トークショー!!
『廃材エコビレッジゆるゆる』の建物内で、講師陣の内山先生、茸本先生、永野先生と村長の飛龍『東京虫喰いフェスティバル』の永井尋己さんのトークショーが始まります。
内山先生の昆虫食の話から、茸本先生のキノコ食の話、(ベニテングタケは旨み成分が凄いけど、しっかり中毒する)や、永野先生の日本の害獣対策として駆除される動物達に対する話など、面白い話を聞くことができました。
田舎から帰宅したら、 畑の罠に、イノシシが3匹! pic.twitter.com/yWnCjNDUfu
— 豚ゴリラ (@tentimousouezu) 2018年8月15日
我が家も、畑でイノシシが罠にかかるような田舎!!
害獣駆除の名のもとに食べられることなく、廃棄されるだけの命に対して疑問に思うところもあり、
イノシシを塩漬けして生ハム作りしている僕としては、大変面白い話を聞くことが出来ました。
先日購入した『GoPro Hero7』!!
衝撃の手ブレ機能搭載のアクションカメラで動画撮影!!はじめての動画編集してみました!!
まとめ ~『もしもの時』に備えて『サバイバル食』でサバイバル力をアゲアゲ!!~
今回の『ビストロ山』で一番インパクトがあったのが【昆虫食】!!
日本の人口は減少傾向にですが、世界的には人口が100億人に達するとも言われています。
『肉を輸入すればイイじゃん?』といっても、日本の経済力も世界との比較において力を失っていくかもしれません。
そんな人口増の世界で注目を集めるのが【昆虫食】!!
『アメリカミズアブ』は繁殖力が高く、栄養価も高いことで注目を浴びている昆虫!!
その他の昆虫でも日本の都市部においても比較的捕獲できる『コオロギ』などは、『もしもの時』には重要な食料となるかも知れません。
イベント『ビストロ山』はとても楽しくて、『そこにある物を捕って食べる!!』という事を単純に楽しめるイベントでした。
我が家でも庭に巣を作る蜂の巣を撤去する際には、『蜂の子』を食してみたり
近所の沼で、ザリガニを釣って食べてみたり・・・
田舎の隠岐の島で『塩炊きキャンプ』をしてみたりしてますが、
今の日本で”普通に生きていれば食べるという選択支に入ることはない”ような食材を食べることが出来る貴重な機会になりました。
来年、また『ビストロ山』が行われたら参加したいと思います。
みなさんも『もしもの時』に備えて、『サバイバル食』なんてどうですか?!