去年(2019年)の1月半ばに畑の罠にイノシシが掛かってから1年以上が経ちました。
塩漬け〜冷燻を経て、仕込んだ生ハム(※塩漬けイノシシ肉)をガレージに吊るしてからも、既に一年以上です。
獲れたイノシシ肉を塩漬けして冷燻!!
猫との戦いの中、10日間しっかり冷燻をしたイノシシ肉は、一年以上保存すれば大概のウイルスは不活性化して大丈夫なはず・・・
ガレージに吊るして保存しているので、事ある毎に目にするのですが、見ないように目を逸している僕が居たのは正直な所・・・
スポンサーリンク
目次
【完結編】イノシシ肉の生ハム作り!!
塩漬けして冷燻させてガレージに吊り下げられたイノシシ肉ですが、1年半近く経った今では、生ハムというよりはカチカチの干し肉になっていました。
【生ハム自作】・・・と言うよりも【干し肉自作】と言う結果となりました。
ピザ窯小屋に吊り下げられたイノシシの足肉達は、美味しそうな【生ハム】のしメージとは程遠く、なんだか原始人が手に持ってそうな棍棒を思わせるビジュアル!!
・・・ですが、イノシシ肉を干してから3ヶ月位の時点で、試食を試みていました。(※その時点で食べても大丈夫でした。今でも元気に生きてます。)
3ヶ月時点の段階ですでに、ちょっと硬い生ハム!!市販の美味しい生ハムのイメージよりも固くなっていました。
少しだけ、試食(※衛生的に大丈夫か分からないけど、いまでも元気に生きてます。)した感想としては、
『生ハムとしては、ちょっと硬いかも知れないけど・・・味は悪くないんじゃない?!』
という感じ!!僕以外が食した感想が↑なので、割と不味くはなかったと思います。
とは言え、3ヶ月時点で既に水分が抜けて固くなっていました。
その時点で、肉の中心部の方は指で押すと弾力があって、生っぽい感じではありましたが、1年経った肉の塊は、中までカチカチ!!
一年と数ヶ月過ぎたイノシシ肉の生ハムを夢見た肉の塊は、白カビと黒カビが点在する姿と変貌・・・
普通の人なら食べてみようとは思わないビジュアルの塊が出来上がりました。
実食!!1年数ヶ月保存のイノシシ肉
まずは、肉の表面に付いたカビを洗い落とします。
たわしは、一応食品を扱うということで『パームたわし』を新調!!
庭に設置してる水道で、水を掛けながらたわしでガシガシ洗っていきます。
表面に付いたカビをなるべくしっかり擦り落としました。
肉塊の表面は水洗いすることで、筋肉を包む皮膜みたいなのが若干ベロンベロンしてきますが、気にせずゴシゴシ洗っていきます。
・・・が凹凸部分にはカビが多少残った感じ。
燻製した際の肉の表面に付着したタール分もこ削ぎ落としてるようで、茶色かった色も薄くなって行きました。
洗い終わったら風通しの良い場所で乾かします。
乾かしたあとには表面にオリーブオイルなどを塗って、水分が抜けすぎないようにするですが、既に水分が抜けきって干し肉状態なので、そのまま・・・
ビジュアル的には美味しそうな生ハムではなく、何かを倒せそうな木製の棍棒のよう・・・
洗った時の水分がだいたい乾いた所で、実食していきます。
事前に砥石でしっかり研ぎ直した『モーラナイフ』で表面の鰹節みたいになった部分を削っていきます。
モーラナイフは頑丈だし、薪割りのバトニングにも使えて便利!!
Morakniv Companion モーラナイフ コンパニオン【正規品】
写真はそれっぽい画を撮る為に、利き手じゃない左手に持って写真をとってますが、結構な硬さなので要注意!!
木を削ってフェザースティックを作ってるような感じ
木のような白茶けた表面を削っていくと、深い赤(紫)色の干し肉になった部分が露出してきました。
薄く削り出して食べてみます。
『・・・腐ってもないし、不味くもない・・・』
味も市販の生ハムっぽいと言えば、それに近い?と思うけど、食感が全く生ハムではない!!
水分が抜けすぎてる為か、塩分もちょっと強いかな?!と感じる・・・
厚めに切って食べてみると、塩っぱかった!!(※塩分が均一に入り込んでないかも知れないので食べた場所の違いもあるかも)
今回、我が家の3男も一緒にイノシシ肉を洗うのを手伝っていましたが、
『何か、不味そう・・・俺食べない!!』
と言って一口も食べませんでした。
生ハムとしては失敗
実際は途中の時点で乾燥しすぎて、一般的にイメージする『生ハム』にならない事は想像してた・・・
しかし、一応ウイルスが不活性化するのには、1年位は保存しないといけないらしいので、そのまま放置。
1年数ヶ月経ったイノシシ肉は、『生ハム』とはだいぶ違ったモノになってしまいました。
【生ハム作り】としては完全に失敗という結果です。
失敗の要因としては、皮を履いだ肉だったので水分が抜けすぎたのかな?
保存という意味では・・・成功?!1年数ヶ月で干し肉に?!
1年数ヶ月経ったイノシシ肉は、生ハムにはなりませんでしたが、しっかりと食べることができました。(※今の所、身体に不調はでていません。)
しっかり塩漬け、しっかり冷燻、しっかり水分が抜けた為、腐る事もありませんでした。
生ハムとしては失敗でしたが、保存食の干し肉としては成功だったのでは?・・・・
まとめ 〜人にはおすすめしないけど、生ハムを自作しようとしたら干し肉が出来たよ!!〜
去年、イノシシが獲れたので、肉を貰って始めた【生ハム作り】ですが、結果は【干し肉】になってしまいました。
今の所、僕の身体に異常は出ていませんが、野生動物を食べるのは、
- 寄生虫
- ウイルス
- カビ
などの危険な要因が出てきます。
生ハム作りの工程で、『寄生虫』や『ウイルス』に関してはある程度クリアー出来たかな?と思ったのですが、今回食べてみるのに一番気になったのが『カビ』でした。
水分が抜けすぎてた為、梅雨時期に肉をカビが覆い尽くすことなどはありませんでしたが、1年数ヶ月経った肉の表面には、若干の白カビと黒カビが付いていました。
カビによるカビ毒については、色々な症状を引き起こすものがあるので、かなり注意が必要です。
カビが全て身体に悪いわけではありませんが、1年数ヶ月経った、カビの生えた『イノシシ肉』を食べるのは若干躊躇するのは確かでした。
時間も労力も掛けて結果は失敗!!食べるのにリスクがない訳ではなので、人にはおすすめしません。
まだまだ、イノシシ肉の【干し肉】となった肉片が沢山残っているので、今後は【干し肉】を使った料理を作ってみたいです。