『テェケテェケテン・テェケテン・テェケェテ~ン・テェケテェケテッ・テッテン・テェケェテ~ン・・・』
『世にも奇妙な物語』のBGMがどこからともなく響き渡ります・・・
今年の春は慌しく過ぎていきました。長男は小学校の卒業と、中学校への入学!!同じ小学校の同級生がいないのでナイーブになっている長男!!
そんな中、今年小学校の5年生になった次男の身体にある夜、恐ろしい異変が襲ったのです!!
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目次
子供の腹痛は他人には伝わらない!!その腹痛ホントに風邪?胃腸炎?もしかしたら盲腸(急性虫垂炎)かも!!
他人に自分の感覚を伝えるということは、何て難しいことなのでしょう・・・
そして他人の感覚を想像することも同じように難しいのです。
土曜日の夜中、腹痛の訴え
次男:「ママぁ~!!なんかお腹痛いんだけどぉ~!!うぅ・・・」
土曜日の夜中(日曜日の朝方)次男が寝室へ入ってきました。
私は眠気もあって次男の様子をキチンと確認することもなくこう言い放ちました。
パパ:「食べすぎだよ!! 寝てれば直るから寝てな!!」
土曜日の夕食時、毎回注意しているにも関わらず野菜も食べず、飲み込むように白米を食べる次男に
パパ:「そんな食べ方してるから太るんだよ!!」
と散々文句をいっていたのでその時には食べ過ぎでお腹を壊したんだろうくらいにしか思っていなかったのです・・・
日曜日の朝、嘔吐を繰り返す次男に・・・
日曜日の朝、
次男:「なんか気持ち悪い・・・・」
嘔吐を繰り返す次男に対して
パパ:「食べすぎだよぉ~!!寝てれば直るよ!!」
毎日、野菜を食べることを拒否して自分が好きな『白米』&『お肉』を食べ続ける次男にたいして優しい視線を向けることが出来ませんでした。
日曜診療には気をつけろ!!診察時間と診療対象が限られる!!
私は子供三人が生まれるときに三人とも立会いをしています。
家族に何かが起こる時には必ず私が休日の日に起きるのです・・・
余りに痛がる次男に、日曜診療の病院を探して病院へ向かいます。
内科の日曜診療の病院について受付に申し込むと
病院受付:「申し訳ございませんが、子供の診療はお受けしていませんので、○○病院にいってもらえませんか?」
診療を断られ他の病院へ向かうことになりました・・・
東京都下でも東西南北へ広大な面積を誇る市に住んでいる為、紹介された遠く離れた小児科の日曜診療が行われている病院に向かいます。
痛がる次男を車に乗せてやっと到着。
病院のドアを開けようとすると施錠がされています・・・どうやら午前の診療は12:00まで、午後の診療は3:00から・・・
次男にお腹の調子を聞くと
次男:「今は痛みがないから大丈夫!!・・・もう診療はいいよ!!」
というので家へ帰りました。
月曜日・・・まさかの・・・
痛がる次男は嘔吐を繰る返し、食事を取ることも出来ないまま月曜日を迎えました。
私は会社があるので朝から出社、ママがかかりつけの病院が始まったら連れて行くということで心配ながらも出勤しました。
朝一番からママが次男をかかりつけの病院に次男を連れて行くと、毎週月曜日に大学病院から往診に来ているお医者さんに診てもらうことに・・・
「もしかしたら盲腸だから、紹介状書くので大学病院の方で検査をしてもらって下さい!!」
嫌な予感がしていた私は会社に着いてからも何度もママの携帯に電話をしていたのですが連絡は取れません。
日常的に『LINE』を使ったことがない私の携帯の『LINE』のアイコンに①が付いてるので始めて状況を確認することができました。
次男の状態を始めて理解した私はいてもたっても居られず、会社に午後休みをとり大学病院に向かいます。
大学病院がある最寄の駅からタクシーに乗ればいいのに電車から道路を眺めた際に渋滞していたと勝手に思い込んだ私は歩いて病院に向かいます・・・
病院に向かう途中で気が付いたのですが、駅近くでは車が混んではいたものの少し離れればスムーズに車は動いていて渋滞などは全然ありませんでした。
病院に辿り着く直前に最寄駅からのバスに追い抜かれるという心が折れそうになる事件が起こりましたが、汗だくになりながら次男が診療を受けている小児病院へ辿り着きました。
盲腸(急性虫垂炎)は早期発見が重要!!
盲腸について(なんとなく)予備知識があった私には『もしかしたら盲腸かも?』という言葉にはドキッとする部分がありました。
盲腸はほって置いて重篤化すると腹膜炎などの合併症を起す可能性があることを知っていたからです。
盲腸(急性虫垂炎)は早期発見が重要なのです!!盲腸(急性虫垂炎)には症状に3段階があります。
①カタル性虫垂炎
盲腸の初期段階で炎症の程度が一番軽い状態を表すのがカタル性虫垂炎といいます。
②蜂窩織炎性(ほうかしきえんせい)虫垂炎
虫垂の中に膿がたまっている状態で、放置すると虫垂の壁に孔(あな)があき、腹膜炎などの合併症を引き起こす可能性があり症状が重篤化することがあります。
③壊疽性(えそせい)虫垂炎
炎症がかなり進行し、虫垂組織が壊死し、虫垂の壁に孔があいているため、腹膜炎や膿瘍(のうよう)を合併することがあります。
発症から時間が経つにつれて病状が悪化する可能性が高く、24時間を目安に『②蜂窩織炎性(ほうかしきえんせい)虫垂炎⇒③壊疽性(えそせい)虫垂炎』へ重篤化への危険が増えるので早めに病院で診察してもらうことが大事になります。
最近は盲腸(急性虫垂炎)は投薬治療でチラス?!
『薬で散らす』という言葉をよく聞くのですが、使っている人に聞いてもイマイチぴんときません。
『薬で散らす』というのは『薬で炎症を抑える』ということで抗生物質を投与することで炎症を抑えていきます。
少し前までは『③壊疽性(えそせい)虫垂炎』の状態になれば即、外科手術にて虫垂の摘出を行っていたようです。
今回の次男の盲腸(急性虫垂炎)は上の①~③の段階でいうと②と③の間くらいの症状だったようです。
土曜日の夜中(日曜日朝方3:00くらい)から月曜日の昼過ぎ(12:00くらい※大学病院で受診するのに待たされて)で30時間以上経過していました。
診療時のエコーなどに立ち会えなかったので話が聞けなかったのですが、
お医者さん:「虫垂の壁の一部に小さな穴が一部空いているようだ!!」
という話がお医者さんからあったようです。
最近は、症状が余程ひどくなければ抗生物質の投薬で様子を見るということで、次男は一週間の入院で投薬を受けることで退院することとなりました。
盲腸(急性虫垂炎)は癖になる?
盲腸(急性虫垂炎)を抗生物質での投薬で退院することが出来ましたが、退院の一週間後の検診でお医者さんに言われたのが、
お医者さん:「盲腸(急性虫垂炎)は癖になるから機会があれば取った方がいいかも・・・」
ということで別の大学病院(小児外科がある)を紹介されました。
話を聞いていると一度、盲腸(急性虫垂炎)になると虫垂の形が炎症により変形し、炎症の原因となる菌が繁殖し易くなるとのことでした。(次男の炎症時の症状もかなり進んでいたため?)
腹痛・胃痛だから大丈夫と思わず様子がおかしければお医者さんへ!!
今回の教訓としては腹痛・胃痛がよくある食べ過ぎや風邪の症状だと思い込んでいたことです。
『次男の盲腸(急性虫垂炎)事件』のあとに周りの知り合いに話を聞くと、
『病院で胃腸薬をもらったあとに痛みが治まらず違う病院にいって盲腸(急性虫垂炎)だと判明して緊急手術で取った!!』
という話を聞いたりしました。
自己判断はかなり難しい!!腹部右下の痛みが・・・
今回、月曜日にかかりつけの病院に大学病院の往診のお医者さんがいたからもしかしたら発見できたかも知れません。他のお医者さんが『胃腸炎だね!』といって胃薬を処方されれば、胃腸薬を飲んで症状の改善を待っていたかもしれません。もしかしたらもっと重篤化した可能性もあったかもしれません。
虫垂炎の症状としては腹痛・発熱・食欲不振・嘔吐と言われていますが、正直風邪や胃腸炎と素人が区別が付くかは分かりません。
ひとつ区別が付くことといえば、『痛みが腹部の右下に集中してくる』ことです。
今回の次男の盲腸(急性虫垂炎)で顕著に表れた症状は『腹部右下が痛い』ということでした。
子供は自分の痛みを上手く伝えることが出来ませんので、親の方がある程度状況を汲み取ってあげるしかないのかもしれません。
難しい部分はあるかもしれないけれど、腹痛・胃痛を甘く考えずお医者さんに見せることをオススメします。